ハンドルネーム:オオシマ博士(昭和58年製) 肩書き:昭和レトロ収集家 / 元ゲームショップ店員(設定) プロフィール文例: 「昭和生まれのレトロマニア。ファミコン・ベーゴマからナショナル家電、駄菓子屋グッズまで、“誰かと共有しなくても楽しい懐かしの世界”を深掘りするブログです。1人の時間にニヤッとできる、そんな“マイレトロ”を一緒に楽しみましょう。」 ※ブログは広告を利用しています。
2025年6月16日月曜日
16. 当時のスライムは今のと何が違う?【昭和VS令和】懐かしのおもちゃを徹底比較してみた!
こんにちは!「ひとり昭和研究室」室長のオオシマ博士です。
皆さんは「スライム」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
プルプル、ドロドロ、ねばねば…あの不思議な感触のおもちゃ、一度は触ったことがあるのではないでしょうか。最近の百円ショップや文房具店に行くと、色とりどりのスライムや、キラキラしたラメ入りのスライム、香り付きのスライムなんかがたくさん並んでいて、見ているだけでも楽しいですよね。
でも、私のような昭和生まれの人間が「スライム」と聞くと、まず頭に浮かぶのは、もう少し、いや、かなり「シンプル」な、あのスライムなんです。
「昔のスライムって、今のと何が違うの?」
そんな素朴な疑問を、皆さんも一度は感じたことがあるかもしれません。そこで今回は、私の「ひとり昭和研究」の一環として、昭和時代に一世を風靡したあの**「元祖スライム」と、今の時代に主流になっている「令和のスライム」**を徹底的に比較してみたいと思います!
あの頃のスライムは、一体どんな魅力を秘めていたのか?そして、進化を遂げた今のスライムとは、何がどう変わったのか?私の記憶と、実際に触れてみた感触を交えながら、詳しく解説していきますね。
昭和のスライム、あの頃の記憶を辿る
私が子どもの頃、初めてスライムに触れた時の衝撃は、今でも忘れられません。
当時(昭和50年代後半から60年代頃)のスライムは、決まって透明や緑色のプラスチック容器に入っていました。蓋を開けると、独特の**「あの匂い」**がして、容器からプルンと取り出すと、手のひらでぐにゃぐにゃと形を変える不思議な物体…。
友達と競うように、誰が一番長く伸ばせるか試したり、机の上に広げてみたり、指でブシュッと音を立ててみたり。本当に時間を忘れて夢中で遊んだ記憶があります。
当時のスライムは、今のようにたくさんの種類があったわけではありませんでした。基本的な透明なものか、少し色がついた緑色のものがほとんど。ラメなんて気の利いたものは入っていませんでしたし、香り付きもなかったように思います。
でも、それが良かったんですよね。
「シンプルだからこそ、遊び方は無限大」
そんな自由な発想が、私たち子どもの間で自然と生まれてきたように思います。
令和のスライム、驚きの進化を遂げた現代のおもちゃ
では、今の「令和のスライム」はどうなっているでしょう?
数年前に、子どもたちを中心に大ブームになりましたよね。YouTubeなどの動画サイトでも、たくさんのスライム動画が公開されていて、その種類の豊富さには本当に驚かされます。
お店で売られているスライムを見てみると、
カラフルな色合い: ピンク、水色、黄色…パステルカラーから蛍光色まで、本当にたくさんの色が揃っています。
様々な質感: 一般的なプルプルしたものだけでなく、「ふわふわ」としたもの、「ザラザラ」としたもの、「トロトロ」としたものなど、触り心地も多種多様です。
香りのバリエーション: フルーツの香り、お菓子の香りなど、思わず嗅ぎたくなってしまうような、いい香りのスライムもたくさんあります。
キラキラ素材入り: ラメやビーズ、小さいスパンコールなど、キラキラした素材が練り込まれているものも人気です。
自分で作れるキット: 材料を混ぜてオリジナルのスライムを作れるキットも定番になっています。
本当に、昭和の私から見たら「なんて豪華なんだ…!」と驚いてしまいます。まさに、おもちゃの進化を感じさせるラインナップですよね。
昭和VS令和!具体的な違いを徹底比較!
それでは、いよいよ本題!昭和のスライムと令和のスライム、具体的に何が違うのかを、いくつかのポイントで比較してみましょう。
1. 色と見た目
昭和: 基本的に透明か、透明感のある緑色が主流でした。少し濁りがあったり、泡が混じっていたりすることもあり、それがまた素朴な味を出していました。パッケージもシンプルで、ラベルに商品名が書かれている程度でしたね。
令和: パステルカラー、蛍光色、クリアなもの、マットなもの、パール入りなど、色のバリエーションが非常に豊富です。ラメやビーズ、スパンコールなどの混入物も多く、見た目もキラキラと華やかです。容器のデザインも凝っていて、可愛らしいものが多いですね。
2. 質感と触り心地
昭和: ズバリ「ドロドロ」「プルプル」でした。最初は容器から出すのも一苦労するくらい粘度が高く、ゆっくりと伸びていくような感触でした。触ると、手に独特のヌメヌメ感が残ることもありましたね(それがまたリアルで良かったのですが!)。
令和: 「伸びる」「ちぎれる」「固まる」「ふわふわ」「シャリシャリ」など、本当に様々な感触があります。「バターのような」とか「雲のような」とか、表現も多種多様です。手にべたつきにくい工夫がされているものも多い印象です。感触のバリエーションが、遊びの幅を広げています。
3. 香り
昭和: 独特の「あの匂い」がありましたよね(笑)。化学的な匂いというか、正直、決して「いい香り」ではなかったです。でも、それがスライムのアイデンティティの一部でもありました。嗅ぐと「ああ、スライムだ!」とすぐにわかる、そんな匂いでした。
令和: フルーツ、お菓子、花など、心地よい香りがつけられているものがたくさんあります。アロマテラピーのようなリラックス効果を狙ったものもあるようで、嗅覚でも楽しめるようになっています。
4. 遊び方
昭和:
伸ばす: どこまで長く伸ばせるか、ひたすら挑戦。
丸める: 丸めてボールのようにしてみる。
潰す: ギュッと握りつぶして、指の間からムニュッと出す感触を楽しむ。
音を立てる: 机に広げて、指でブシュッと音を立てる。
容器に戻す: スライムがゆっくりと容器の形に戻っていく様子を眺める。 遊び方はシンプルですが、その分、子どもたちの想像力や探求心を刺激する要素が強かったように思います。
令和:
ASMR(音フェチ): 伸びる音、潰す音、泡が弾ける音など、様々な音を楽しむ。動画サイトで多く見られます。
混ぜる: 複数のスライムを混ぜたり、付属のパーツを混ぜ込んだりして、新しいスライムを作り出す。
色や質感の変化: 温めると色が変わるもの、暗闇で光るものなど、ギミックを楽しむ。
デコレーション: ビーズやラメなどで自分好みに飾り付けをする。 遊び方が多様化し、視覚や聴覚にも訴えかける要素が増えています。
5. 素材と安全性(進化のポイント!)
昭和: 主にホウ砂と洗濯のり(PVA)を混ぜて作られていました。安全性については、今ほど厳密な基準がなかった時代なので、口に入れないよう注意が必要でした。
令和: より安全性の高い素材が使われるようになり、食品添加物から作られたものや、アレルギーに配慮されたものなど、子どもが安心して遊べるように配慮されています。万が一、口に入れてしまっても大丈夫なように作られているものもあります。この点は、おもちゃとしての大きな進化と言えるでしょう。
昭和スライムの魅力はどこにあったのか?
こうして比較してみると、令和のスライムは、まさに「至れり尽くせり」で、現代の子どもたちのニーズに合わせて進化してきたんだなと感心します。
でも、私個人としては、やっぱり**昭和のスライムのあの「素朴さ」**が忘れられないんですよね。
五感を刺激するシンプルさ: 複雑な機能がないからこそ、視覚(透明な質感)、触覚(独特のヌメヌメ感)、嗅覚(あの匂い)、聴覚(ブシュッという音)がダイレクトに刺激され、それが遊びの核になっていました。
創造性を育む余白: 「これで何ができるかな?」と、子ども自身が遊び方を考え、工夫する余白があったからこそ、より深く夢中になれたのかもしれません。
不完全さの中の美: たまに手にベタベタ残ったり、時間が経つと硬くなったり、容器にくっついて取り出しにくくなったり…そんな「不完全さ」も含めて、愛着が湧く存在だったように思います。今の完璧すぎるおもちゃにはない、手触り感のある魅力でした。
希少性: 今ほど簡単に手に入らなかったからこそ、一つ持っているだけで特別なものに感じられました。
令和の子どもたちにも伝えたい、昭和スライムの楽しみ方
もし、今の子どもたちが昭和のスライムを手にしたら、どんな反応をするでしょうね?
「なにこれ、地味…」「匂いが変!」なんて言われてしまうかもしれません(笑)。
でも、もし機会があれば、ぜひ、あのシンプルなスライムを触ってみてほしいなと思います。
あえてシンプルに遊ぶ: ただひたすら伸ばしてみる。丸めてみる。手のひらで感触を味わってみる。 余計な情報を排除して、スライムそのものの不思議な感触と向き合ってみるんです。
音に耳を澄ませる: ブシュッと音を立てた時の空気の抜け方や、ゆっくりと容器に戻っていく時の、シュルシュルという音に耳を澄ませてみる。 きっと、新しい発見があるはずです。
感触を言葉で表現してみる: 「これはどんな感触?」「何に似てるかな?」 言葉にしてみることで、より深くスライムと向き合うことができます。
私たちはつい、新しいものや機能が多いものに目が行きがちですが、時には原点に立ち返ってみることで、その物の本質的な魅力や、忘れかけていた大切なことに気づかされることがあります。スライムも、まさにそうしたおもちゃの一つだと、今回の研究で改めて感じました。
まとめ:時代を超えて愛されるスライムの魅力
昭和のスライムと令和のスライムを比較してみて、その進化の度合いには本当に驚かされました。安全性や多様な遊び方を提供するために、素材や機能が大きく変わってきたことがよくわかります。
でも、根底にある「触って楽しい」「不思議な感触」というスライムの魅力は、時代を超えて共通していますよね。形は変わっても、子どもたちの好奇心や想像力を刺激し続けるおもちゃだという点は、昭和も令和も変わらないんだなと、温かい気持ちになりました。
昭和のスライムは、私たちに「シンプルであることの豊かさ」を教えてくれたように思います。
そして令和のスライムは、「進化することの楽しさ」を見せてくれます。
どちらのスライムも、それぞれの時代の子どもたちにとって、かけがえのない遊び相手だったことでしょう。
もし、ご家庭に昔のスライムが眠っていたら(劣化していないか注意して!)、また、どこかで昔ながらのスライムを見かけることがあったら、ぜひ一度手に取って、あの頃の不思議な感触を思い出してみてください。
今回の「ひとり昭和研究」は、私の幼い頃の記憶を呼び起こすと同時に、おもちゃの奥深さを教えてくれる、とても楽しい時間でした。
それでは、また次回の研究成果でお会いしましょう。オオシマ博士でした!
