2025年6月16日月曜日

15. 【実録】ベーゴマを大人一人でやってみた結果…!あの熱中が蘇る「ひとりベーゴマ」の世界!

こんにちは!「ひとり昭和研究室」室長のオオシマ博士です。 皆さんは「ベーゴマ」と聞いて、どんな光景を思い浮かべますか? 私の場合、まず頭に浮かぶのは、友達と地面に円を描いて、カンカンと金属音を響かせながら、夢中でベーゴマを回していた、あの頃の自分です。紐を巻く指先の感覚、力強く投げつける瞬間のドキドキ、そして、自分のベーゴマが他のベーゴマを弾き飛ばした時のあの高揚感…! 残念ながら、最近では公園でベーゴマを回している子どもたちを見かけることは、めっきり少なくなってしまいましたよね。でも、あの独特の魅力は、決して色褪せることはありません。 「大人になった今、一人でベーゴマをやってみたらどうなるんだろう?」 そんな素朴な疑問と、昔の自分へのノスタルジーがフツフツと湧き上がってきまして、ついに実行に移してみました!題して**「大人一人でベーゴマをやってみた!」**今回の「ひとり昭和研究」では、その一部始終と、そこで見つけた「ひとりベーゴマ」の奥深さについて、皆さんにご報告したいと思います。 かつてベーゴマ少年だった皆さんも、ベーゴマに触れたことがない皆さんも、きっとこの記事を読めば、ベーゴマの魅力、そして一人で没頭する時間の楽しさを感じてもらえるはずですよ! ベーゴマって、そもそも何が魅力なんだろう? まずは、ベーゴマについて少しだけお話しさせてください。 ベーゴマは、鉄でできた小さなコマのことで、紐を巻いて勢いよく投げつけ、地面で回して遊びます。基本的には、他のベーゴマとぶつけ合って、相手のベーゴマを止めるか、円の外に弾き出すことで勝敗が決まる、シンプルだけど奥深い遊びです。 見た目は地味かもしれませんが、このベーゴマには、私たちを夢中にさせるたくさんの魅力が詰まっているんです。 集中力と技術: 紐をいかに正確に、そして強く巻けるか。投げつける角度や力加減はどうか。全てが、ベーゴマがどれだけ長く、そして力強く回るかに直結します。地道な練習と、職人のような集中力が必要なんです。 戦略性: 相手のベーゴマをどう弾き出すか、自分のベーゴマをどう守るか。ただ回すだけでなく、相手との駆け引きや、どこに投げ込むかといった戦略も重要になります。 物理の面白さ: ベーゴマが回っている時の安定感、ぶつかった時の衝撃、そして、止まる瞬間のブルブルとした揺れ。目の前で繰り広げられる物理現象は、大人になった今見ても、本当に面白いんです。 カスタマイズの楽しさ: ベーゴマの側面を削ったり、色を塗ったり、紐に工夫を凝らしたり…自分だけの「最強のベーゴマ」を追求する楽しさも、大きな魅力の一つでした。 歴史と伝統: ベーゴマは、江戸時代から続く日本の伝統的なおもちゃなんです。そう考えると、なんだかロマンを感じませんか?昔の人たちも、同じように熱中していたんだなと思うと、感慨深いものがあります。 【準備編】大人一人でベーゴマを始めるために さて、いざベーゴマを始めるぞ!となったものの、大人一人で遊ぶとなると、いくつか準備が必要でした。 1. ベーゴマを手に入れる これはもちろん必須ですよね。昔のベーゴマは、近所の駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんで簡単に手に入ったものですが、今ではなかなか見かけません。私は、インターネットでレトロおもちゃを専門に扱っているお店で、いくつか新品のベーゴマを手に入れました。色々な形や重さのものがあるので、どれにしようか選ぶのも楽しい時間でした。 2. ベーゴマ用の紐を用意する これもベーゴマ遊びには欠かせません。私は、少し太めの綿の紐を選んでみました。太すぎず細すぎず、手に馴染むものがおすすめです。昔は、紐の先にロウを塗って滑りを良くしたり、独自の結び方で工夫したりする猛者もいましたね。 3. 回すための場所と道具 これが一番の課題かもしれません。公園の土の地面でやるのが一番理想ですが、一人で黙々とやっていると、少しばかり怪しいかもしれません…(笑)。そこで、自宅でできる環境を整えました。 厚手の布: ベーゴマは結構な勢いで回るので、床を傷つけないように厚手の布や、レジャーシートを敷きます。 「土俵」を用意: 丸く回すためのエリアが必要です。今回は、ダンボールの切れ端を使って、即席の土俵を作ってみました。直径30cmくらいでしょうか。本格的な方は、木材で土俵を作る人もいるようです。 滑り止め: 紐を巻く際に滑らないよう、軍手や革手袋があると良いでしょう。 これらの準備が整ったところで、いよいよ実践です! 【実践編】いざ!大人一人の「ベーゴマ修行」! まずは、昔の記憶を頼りに、ベーゴマに紐を巻いていきます。 この「紐を巻く」という作業が、ベーゴマの醍醐味であり、最初の難関なんですよね。 ベーゴマの溝に合わせて、紐をしっかりと、そして緩まないように巻いていきます。きつく巻きすぎると指が痛くなるし、緩いとちゃんと回ってくれません。最初は何度か失敗しましたが、徐々に指先の感覚が戻ってきて、きれいに巻けるようになりました。この感覚、懐かしい! そして、いよいよ投げつけます! 紐の先を人差し指に引っ掛け、ベーゴマを地面に強く叩きつけるように投げ放つ! 「カチッ!」 という音とともに、ベーゴマが勢いよく地面に飛び出し、グワングワンと揺れながら回り始めました! 「おおっ…!回った!」 一人なのに、思わず声が出てしまいました。 最初は、すぐに止まってしまったり、土俵の外へ飛び出してしまったり。なかなか思った通りにはいきません。 でも、そこがまた面白いんです。 「もっと強く叩きつけようか?」 「紐を巻く向きを変えてみようか?」 「投げつける角度は?」 まるで、子どもの頃に戻ったように、試行錯誤を繰り返します。 何度も失敗を重ねるうちに、だんだんとコツを掴んできました。 紐を巻く力加減: 指の腹でしっかりと押さえつけながら、密着させて巻くのが重要だと再認識。 投げつける瞬間のフォーム: 体を少しひねって、遠心力を利用するように投げると、より勢いがつきました。 地面へのヒットのさせ方: 真上から垂直に落とすのではなく、少し手前から滑らせるように投げると、安定して回りやすいことに気づきました。 そして、ある程度の時間練習を重ねた結果、かなり安定して、力強くベーゴマを回せるようになりました! 「ひとりベーゴマ」で感じたこと、見つけた魅力 友達と競い合うベーゴマ遊びももちろん楽しいですが、一人でベーゴマをやってみて、新しい発見や、大人だからこそ楽しめる魅力がたくさんあることに気づきました。 1. 究極の集中力と瞑想体験 一人でベーゴマと向き合う時間は、まさに「修行」のようでした。 どうすればもっと長く回るのか、どうすればもっと強く投げられるのか。自分の指先と、ベーゴマの動きだけに集中するんです。周りの音も気にならず、時間が経つのも忘れて没頭していました。 これはまるで、一種の瞑想のような体験かもしれません。 日常の雑念が消え去り、ただひたすら、ベーゴマを回すという行為に集中する。大人になって失われがちな、あの「無心になる時間」を、ベーゴマが与えてくれたんです。 2. 自分だけの「ベーゴマ研究」が楽しい! 誰かと競い合うのではなく、自分だけの「ベーゴマ研究」ができるのも、ひとりベーゴマの醍醐味です。 「このベーゴマは、この紐の巻き方だと一番よく回るな」 「この投げ方だと、安定するけどスピードが出ないな」 「この角度で投げると、土俵の端ギリギリを攻められる!」 なんて、まるで科学者のように、一つ一つの試行錯誤から新しい発見が生まれてきます。 もちろん、昔のようにベーゴマを削ってカスタマイズするような本格的なことはしませんでしたが、紐の素材や長さ、巻き方を変えてみたりするだけでも、結果が変わるのが面白いんです。 3. 失敗も成功も、全て自分の経験に 何度失敗しても、誰かに笑われる心配はありません。 納得がいくまで、とことん練習することができます。 そして、自分が工夫した結果、ベーゴマが長く回ったり、狙った場所に投げ込めたりした時の達成感は、一人でも十分に感じることができました。 誰かの評価を気にせず、純粋に自分の上達を喜べるというのは、大人だからこその贅沢な遊び方かもしれませんね。 4. 静かな空間で感じる「ノスタルジー」 カチャカチャというベーゴマの音、地面を回る時の「ブーン」という低い唸り、そして、止まる瞬間の「ブルブル…ピタッ」という音。 これら全ての音が、子どもの頃の記憶と結びつき、静かな部屋の中で、一人でノスタルジーに浸ることができました。 まるで、あの頃の自分が、時を超えて目の前に現れたような、不思議な感覚。 ベーゴマを回すたびに、遠い昔の思い出が鮮やかに蘇ってくるんです。 まとめ:大人になってもベーゴマは最高の遊びだ! 今回の「大人一人でベーゴマをやってみた」という研究は、私にとって非常に有意義な時間でした。 ベーゴマは、ただのおもちゃではありません。 集中力、技術、戦略性、そして何よりも「探求心」を育む、奥深い伝統的な遊びだと再認識しました。そして、大人になった今、一人で向き合ってみることで、子どもの頃とはまた違った、新しい魅力を発見することができました。 デジタルなゲームや、たくさんの情報が溢れる現代社会だからこそ、こうしてアナログなおもちゃと向き合い、無心になる時間というのは、本当に貴重だと感じます。 もし、ご自宅にベーゴマが眠っている方、あるいは、昔ベーゴマで遊んだことがあるけれど、もう何十年も触っていないという方がいらっしゃったら、ぜひ一度、一人でじっくりとベーゴマを回してみてください。 きっと、子どもの頃の熱中した気持ちが蘇ってきて、新しい発見とともに、心温まるノスタルジーを感じることができるはずです。 今回の研究成果が、皆さんの「ひとり昭和研究」のヒントになれば嬉しいです。 それでは、また次回の研究成果でお会いしましょう。オオシマ博士でした!